チェコの思い出と本の散策

昨日は、先日友にもらったアロイス・イラーセク著・浦井康男訳・註解『チェコの伝説と歴史』北海道大学出版会刊を一日かけて読んだ。A5版よりやや大きい菊版の580頁の970gもある本で、手に持っては読んでおられず、腹の上に載せて頁を手繰った。
 チェコの伝説に始まり、大モラヴィア国とスラブ世界へのキリスト教の伝教、中世チェコの民衆文学、カレル四世とプラハにまつわる諸伝説、ヤン・ジシェカとフス派戦争、白山の戦い以降の弾圧と亡命、そして18世紀初頭のスロヴァキアのヤノーシークの反乱までを扱い、最後にチェコ民族の黙示録とも言うべき予言を集めた、文字通りチェコの歴史小