底抜けの　自由気侭を　許すパリ
　若者達の　魂の園　

★『カンヴァス世界の名画20ユトリロとモディリアーニ、同21キリコとデュシャン』(村野四郎他/中央公論社)を読みました。

◎ユトリロ…〜
《西欧の数多い都会の中でも､何故パリが特に､この時期において､芸術に憧れる若い魂をこれほどまで惹きつけたのか…。パリは鋭敏で意欲的な若者達を惹きつけるだけの芸術的な刺激に欠けてはいなかった。審査制度も賞も無く文字通り誰でも自由に出品できるというサロン・デ・ザンデパンダンンのような展覧会を持っていたのは､当時の世界に於いてはパリだけであったし､フォーヴィスムやキュ