鳥獣

猫の子ね この子猫の子 子猫の子
 かく言う猫は 親猫の親

★『鳥獣』(高橋悦男/飯塚書店)を読みました。
※『折々のうた』の俳句版のような体裁です。

《俳句が出来なくなると動物園に行くという人がいる。確かに、動物園に行けば変わった動物がいるから俳句ができるかも知れない。しかしそういう俳句は、変わっているだけで、必ずしも人の心を打つとは限らない。動物園俳句は素材の面白さに終ってしまう危険があるという事は十分注意する必要がある》

《俳句に読まれる鳥や獣のペット化は、簡単に笑って済まされない問題を含んでいる。それは季語の希薄化ということである》
※季語