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よくあるご質問

英語でNativeに勝つ

アメリカ人の英語はすごい、アメリカ育ちの人の英語はすごい、と思わぬがいい。
話すのはいいが、書くとなると別である。

頭をひねればすぐ分かる(論理的に考えればすぐ分かる:世の中の事実を見ればすぐ分かる)。
日本語を話すのに不自由のない日本人がみなすべて、すぐれた文章を書けるわけでない。
もしそうならば、達文の小説家が沼地のミミズのごとく日本中にわいている。
アメリカでもアメリカ人のみんながすぐれた文章を書けるわけでない。

「話す」のがうまくても「書く」のをまちがうNativeが教養人の中にもいる。
前の日記には、関係代名詞のまちがいを書いた。
アメリカ人は算数に弱いとよく聞くが、英語の「数」にも弱いようである。
今回は、高校生の参考書によくでるSVの不一致である。

「An apple +is」と「Apples+are」はだれもまちがわない。

しかしこれが長くなるとまちがう。
An apple, with …………… smells, are… などと。
そばにある smells を主語と勘ちがいし、is ではなく are とするミスである。

以下は翻訳参考書の例。

ことばの意味はその文脈によって決まる
× The meaning of words depend on their context.(正しくはmeaning +depends)

書きことばの形式ばった用法と話ことばのくだけた用法の区別がぼやけるにつれて読み書きの基準は低下する 
× Standards decline as the difference between the formalities of written language and the informalities of the spoken word blur.  (正しくはdifference +blurs)

変革を管理監督した男のなかの一人である 
× He is one of the men who has supervised that change. (正しくはthe men +who have)

C船長は個人船旗を掲げる名誉を受けたI-T船長10人のうちの1人である
× Captain C is one of ten I-T shipmasters who flies his own flag.  (正しくはten I-T shipmasters +who fly)


英会話力はどうしても勝てない。
日常表現や語感もNativeに勝てない。
外国人がいくら日本語をうまく話せても、日本人と同じイントネーションをもつ日本語会話はむずかしかろう。
かなり前だが、調べ物のためにカナダ大使館に出かけたことがある。
資料をあさっていると、背後でこの世のものとも思えぬ「純粋な日本語」が聞こえた。
東京にもそれなりの「東京弁のくさみ」があるのだが、その声には「なまり」が全くないので意外に思い、声の主の方におもわず振り向くと、そこにいたのは品の良い中年の外国女性だった。
おそらく、「標準語会話」のテープなどで日本語学習をしたのではなかろうか。
日本人の英会話もNativeと同じとはいかないと思われる。

しかし、多くのNativeは英文法を知らない。
だから、規範文法(学校の英文法)では勝てる。
留学していたころにハンバーガーショップへ入ると、テーブルの上にある紙ナプキンの英文が目にとまった。
なにか変な英文である。
そこのアルバイトの女学生をつかまえて、この単語は形容詞でなく、副詞であろうかなどと英文法の話をちょこりとしただけで、その女性からは、「わあすごい、勉強できるのね」なんてほめられた。

専門知識とその表現にも勝てる。
例えばわたしのばあい。
精神分析学、カウンセリング心理学、論理療法、論理学、教育関係などの原書(約50冊)と翻訳書や和書(約500冊)を読んでからUSAに行った。したがってその分野の知識や単語などを理解するのはアメリカ人学生より早かった。

精神分析学のエディプス・コンプレックスをほんの2,3分話をするだけでも女学生から好評だ。
たくさん本をよみ、知識が豊富であると、日本では「ガクシャ、ガクシャ」と皮肉られる。
アメリカでは読書人はほめられる。

したがって、なにか一つの特技をもって、それについての英語表現を身につければ、英語にひけめを感じることもないと思われる。

余談。
ある医学翻訳者が医学の英会話をしたくなり、Novaの個人レッスンを受けようと安くもない授業料を払って英会話してみたが、会話にもなにもならなかったという。
しごく当然だ。
医学翻訳を手がけてきた専門知識のゆたかな人が、医学の素人Nativeとは会話がはずむわけがない。
心臓外科の専門医が、公園で日向ぼっこするオッチャンをつかまえて「冠動脈心疾患」をきりだしては会話がすすむとは思えない。

さてまとめ。
英会話ではNativeに勝てない。
英文法と専門知識なら勝てる。

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