「人麻呂をめぐる女たち」の一人か。…名歌200選?…素浪人の『万葉集漫談』(222話)

『万葉集』を楽しむ一つとして、 解明なき秘話を己の仮説でアプローチするというのがあります。 

歌聖、柿本人麻呂も謎の多い人物で、その生没年は愚か、地位、役職も定かではありません。
いわんや「人麻呂をめぐる女たち」には二人説、3人説、4人説、その他あって、どの説も「ふ〜む、ご尤も!」と肯けて…(笑い)。

次の歌は行幸のとき留守を仰せつかった人麻呂が、遠く舟遊びをする采女を恋う歌です。 はて、恋人の一人が居たのでしょうか…。 

(222) あみの浦に 舟乗りせむと をとめらが
          玉裳の裾に  潮満つらむか