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よくあるご質問

「人麻呂をめぐる女たち」の一人か。…名歌200選?…素浪人の『万葉集漫談』(222話)

『万葉集』を楽しむ一つとして、 解明なき秘話を己の仮説でアプローチするというのがあります。 

歌聖、柿本人麻呂も謎の多い人物で、その生没年は愚か、地位、役職も定かではありません。
いわんや「人麻呂をめぐる女たち」には二人説、3人説、4人説、その他あって、どの説も「ふ〜む、ご尤も!」と肯けて…(笑い)。

次の歌は行幸のとき留守を仰せつかった人麻呂が、遠く舟遊びをする采女を恋う歌です。 はて、恋人の一人が居たのでしょうか…。 

(222) あみの浦に 舟乗りせむと をとめらが
          玉裳の裾に  潮満つらむか
                  巻1・40  柿本人麻呂
(222’) 釧(クシロ)つく たふしの崎に 今日もかも
          大宮人の 玉藻刈るらむ
                  巻1・41   柿本人麻呂  
大意・ ? 今頃は、あみの浦に舟遊びをしているであろうか。宮中のあの乙女たちの着る衣装の裾には、潮も満ち寄せて…と、裳裾の濡れるシーンを想像した歌です。
大意・ ? 今日もあの、たふしの崎で大宮人たちは、美しく波間に揺れる玉藻を刈って、遊んでいるのだろうなぁ、という歌です。

(222’’) 潮騒に 伊良虞の島辺 漕ぐ舟に
           妹乗るらむか 荒き島廻(シマミ)を
                   巻1・42 柿本人麻呂
大意・ 潮騒のなかで、あの娘も伊良虞の島辺を漕ぐ船に乗っているのであろうか。風波の荒い島のめぐりなのだが…と、最後の歌は己の恋人の安否につなげました。

解説・ 692年(持統6)、臣下の諫言を振り切って天皇はまた、好きな旅にまた出かけます。伊勢行幸です。 まだ京は飛鳥の時代です。 人麻呂はこのとき留守を申しつけられ、采女の華やぐ舟遊びを見ることは叶いませんでした。 3首は飛鳥宮で、船遊びの模様を想像しながら詠んだ歌です。

采女との恋は許されぬ時代です。がしかし、人麻呂は…?

「人麻呂をめぐる女たち」です。 ここは学説を離れて、貴方もいろいろと想像を膨らまし解釈をし、一人でほくそ笑んでください…。(笑)

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