昨日も時間を見て母の所に顔を
だした。
驚くほど回復していた。
「すごいね。」
「なんだか、お父さんが側にいるような
感じがするんだよ・」
「その辺にいるんじゃない?」
髪を気にしていた母に、夏ニットの藤色の帽子を
持って行って被せてあげた。
昔から藤色の似合う人だった。
色白でピンクに染まった頬によく似合い可愛かった。
「世話をかけるね。」
「昔、散々お世話になったからね。」
それから、母にとっての舅、姑、つまり私のおじいちゃんと
おばあちゃんの話をした。
「本当に可