大津皇子(オオツノミコ)と石川郎女(イシカワノイラツメ)との逢引はさらに事態を深刻にして行きます。
(233) 大船の 津守が占(ウラ)に 告(ノ)らむとは
まさしに知りて わが二人宿(ネ)し
巻2・109 大津皇子(オオツノミコ)
大意・ (大船の)津守(ツモリ)の奴の占いで、(二人の逢引が宮廷に洩れる)ことは分っていたさ、それを承知で彼女と寝たのさ。…と、皇子らしい大胆さで昂然と詠んだ歌ですね。686年の歌です。
解説・ 大船の津守は、当時の陰陽師(占い師で、当時の秘密警察のような役割ももったとさ