仕組まれた悲劇か、恋敵の結末は??…名歌200銭(37)(38)素浪人の『万葉日記』(235話)

アジア太平洋戦争下、インパール作戦に参加して生き残った旧日本兵の、陰惨で壮絶、残酷極まりない、体験談を伺った。

「死の谷」と言われたインドの深い峡谷に、追い詰められて退却を余儀なくされながら、死んでいった戦友たちの姿を語る、88歳の老骨に鞭打つ姿は、涙なくして聴けるものではなかった。
食料も兵器もなく、赤痢、疫痢、マラリアという病魔に侵されながら、生きる意志も喪失して、集団自決を余儀なくされて行った友を語るとき、この生き証人の声は、時として号泣に近く、悲鳴とも聞える呻きで中断した。
31万の兵を動員しながら、敗退した旧日本軍の無謀な作戦の失敗。
そして