昨日の続き「薬師如来像光背銘文」偽造説について

「薬師如来像光背銘文」と「釈迦三尊像光背銘文」については銘文の解釈や作成時期を巡って、様々な問題点が指摘され、
偽造説も出されている。

「薬師如来像光背銘文」の解釈については定説は無く、著者は固有名詞をぼやかしており、丙午の年を586年と想定し、池辺大宮は用明天皇(在位586〜587)とし、
用明天皇が造立を企画したが、流行していた天然痘に罹って早く崩御され、そのままになっていた。
小治田大宮は推古天皇と考え、推古天皇と聖徳太子が造立したものと見る。

さきにA列とB列120年の差がある2本の年代列を当てはめると、586年の120年後の706年(慶雲3