9、バスク人の聖地、ゲルニカ

限られた時間の中では他の絵は目を瞑って通り抜け、でももう来られないのだろうなと思いつつショップで『ガイドブック』を求めて我慢した。
 エル・グレコ、ベラスケス、ムリーリョ、ゴヤ、ラファエロ、ティツィアーノ、ヴェロネーゼ、ブリューゲル、ルーベンス、ヴァン・ダイク、ヨルダーンス、プッサン、クロード・ロラン、デューラー等々、綺羅星の如くあったのだが。
 プラド美術館となっているファン・デ・ビヤヌエバ館は1785年に自然科学博物館として建てられたもので、所蔵する膨大な作品を展示するため近隣の建物を改修、拡張工事が進められていた。この美術館の主要な三つの入口には、