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よくあるご質問

1、マリンリゾート牛窓へ

7月31日、5泊6日の旅から帰ってきた。
 5年前のミュンヘンオクトーバーフェストを楽しむロマンチック街道のツアーで一緒だった方々と、年一回、参加した方の出身地巡りをしているが、今年は鳥取の米子市。
 皆生(かいけ)温泉に2泊して、日御碕、出雲大社、松江・堀川遊覧、足立美術館、境港・水木しげるロードなどを巡る旅に加えて、前2泊を一昨年ベネルクス三国の旅で一緒したF夫妻とSさんと岡山県牛窓、後楽園、岡山城、倉敷・大原美術館を巡る旅であった。
 前半の東京から岡山・倉敷、そして米子へのルート設定、チケットの手配、ホテルの予約、会計処理等、全て旅慣れているF夫人にやっていただいたが、37年前の私たちの新婚旅行が倉敷・松江・京都などであったことも配慮していただいてのコースであった。
 27日、10:10発の博多行き「のぞみ25号」の同一車両で、東京・品川・新横浜からの5人が合流するためには、札幌を26日出発、この日は銀座キャピタルホテルに前泊した。
 久しぶりの新幹線で修学旅行気分。中国の新幹線事故の直後ながら、JRの安定感こそ中国は学ぶべきないのに、独自開発と主張して特許申請をするなどと、全くお笑い種だ。
 しかし、犠牲となられた方々には、何とも酷な当局の対応であり中国政府の仕打ちだ。
 私たちは新幹線に乗り込む前に、それぞれ買い込んだ昼食を摂りながら、13:31岡山着。乗り換えて55分発で赤穂線邑久(おく)駅下車。ホテルの送迎バスで牛窓に向かう。
 「邑久」という地名は、大変古く「邑久」と表記されたのは和銅6(713)年。一方、「牛窓」は、万葉集にも登場するこれも古い地名で、「牛間戸」「卯島津」「宇嶋門」「宇志間」「うしまと」「牛窓」(1185年)などと、古くはいろいろな漢字が当てられていたが、2004年に牛窓町と長船町が合併して瀬戸内市邑久町と表記されるようになった、と市のホームページにあった。
 邑久の有名人に竹久夢二がいるが、夢二が16歳まで過ごした生家があることや、大正13年、夢二自らの設計で東京に建てたアトリエを、生誕95年を記念して移築した「少年山荘」の横を通ってホテルリマーニに向かう。
 丘の上のオリーブ園の麓から瀬戸内の小豆島を望みながらのドライブ。姉妹提携したギリシャの市の市長さんがこの景色を見て、自国のエーゲ海にそっくりと。それ以来、自信をもって日本のエーゲ海と称しているのだという。
 ギリシャ語で「海」という名のホテル「リマーニ」は、造船所跡に建てられたマリンリゾートホテル。F夫人がかつて『週刊文春』の「今週のお泊り」で紹介されていたものを、ぜひ泊まってみたいとコピーしておいたそう。白亜の瀟洒な建物、エントランスを抜けると洒落たプール、その向こうに幾つかの島を配した穏やかな瀬戸内の海。ホテル所有のヨットセーリングも可能であったが、ホテルの周りをブラリ。「きびや菓子舗」で炭酸を使わないというオリーブ煎餅を求めた。
 糖尿の人もよく求めに来ると店の人は説明していた。
 その後、「海遊文化館」という警察の紋章のついた建物(元警察署)に入ってみた。突然入って来た客に、二人の女性が驚いた様子で「いらっしゃいませ」と。入場料300円。
 江戸初期から作られているという豪華な「だんじり(山車)」が2台展示されていた。いずれも船型で、船首には中国の「四霊(龍、鳳、亀、麟)」をモチーフにした精緻な彫刻が施され、船底には車がついていて氏神の秋のお祭りに町内を練り歩くのだという。欅の一刀彫の龍は実に立派な物で、最も古いものは文政元年(1818年)製という。
 もうひとつの展示は「朝鮮通信使資料室」で、鎖国時代に日本と朝鮮の両国には誠信の交隣関係が築かれ、江戸幕府は前後12回にわたる朝鮮通信使の来日を歓迎。その善隣友好の資料が展示されていた。その船団が牛窓にも寄港したのであった。
 ホテルに戻り、2階のオーシャンビューバスに浸かりながら遠く屋島を望み平家物語を想起し、手前の前島、黒島、中ノ小島などを見て、ここが夕陽百選のビューポイントなのだと。
 篝火の向こうに広がる海の見える1階のレストランで、京都のホテルレストランで修行したという料理長の料理を賞味した。凝った器の前菜に続いての向付は牛窓産旬の造り、煮物は鰈、凌ぎは鱧の握り寿司、牛フィレ肉と野菜のオリーブの焼物、口直しのカクテル、油物は活車海老奉書巻きとまな鰹の難波巻き、合肴と続き、食事は玉蜀黍ご飯と牛窓産じゃこと香の物、止椀は味噌仕立の鱧と黄ニラ、そしてデザートは甘いメロンであった。
 牛窓の地ビールと日本酒の燗を楽しみながら、F夫妻と先月のスペイン旅行の続きをした。そう言えば成田で、添乗員のいそこさんに「昼からボトルワインのお客さんは珍しい」と言われたことを笑いながら、スペインの思い出を語りあった。

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