大波乱から自律反発狙いへ

大注目の一週間が過ぎた。週初早速米国連邦債務上限引き上げ問題が大混乱の末、土壇場で議会が合意、恐れていたデフォルト懸念が払拭された。そのニュースが伝わるや否や開いていた日本株式市場が先ず反応、急伸し日経平均は再び一万円を回復した。ただ引けにかけては次第に値を下げ上げ幅を縮小する動きとなった。

この辺りから「おや、変だな?」という嫌な感じが漂う。デフォルト回避でも円高は止まらず欧州や新興国の株価も下落基調を続けたのである。欧州ではギリシャ問題が一旦収束したかに見えていたが根本問題が解決しておらずユーロ圏の「矛盾のマグマ」は依然として大陸深く存在し続けてい