娘「もと・未来少女」は、アラ・フォー!

ひとり娘・Mの子供時代の夢を良く見る。
夢の中の娘はいつも長い髪に赤いリボンの当時のままで現れる。怖い夢でもなく些細な日常のひとこまだが、幼い娘がいつの間にか亡き母にすり替わっていたりする。過去や幻が「ない交ぜ」になり、40年の「ときの流れ」を愛おしく思う。

大震災で瓦礫の中から家族の手掛かりを捜す人達の様子が繰り返しTVで放映された。泥まみれのアルバムを抱き締める人。ボロボロの写真をそーっと撫で「これだけでも良かったです・・・」と嗚咽する人。
人は未来に向かう事は出来ても過去には戻れない。
心痛む日々が続く。

家から脱出しなければならない時、私は何