リスク・オン後のリスクを念頭に

今週は大きなイベントが全て良い方向に進み株価を押し上げ、日経平均は287円上昇し、9,159円で終了した。先ず、週明けにドイツの憲法裁判所で南欧の救済メカニズム(ESM)は合憲であるとの判断が下された。その後ECB理事会で条件は付けたものの南欧の国債を無制限に買う用意があるとの声明を出し、安心感が広がりユーロが買われた。ドイツの反対を押し切ったドラギ総裁の手腕が如何なく発揮された場面であった。

極めつけは13日の米国金利政策を決めるFOMC、更なる金融緩和第三弾(QE3)があるかないかで市場は固唾を呑んで見守っていたところ、想定を超える内容のQE3が発