俳句帳 暮れ暮れ草(3)

1蛇の目持ち小袖の揺れる秋袷

2筆持ちて手暗影なる野分かな

3蹲の水注ぎ落ち鳴る秋ぞ

4煩悩と半紙の文字に惑う秋

5浮黄葉諸相映して侘し河

6城の濠水尾引き進む渡り鴨

7黄金の目の川浮く鳥や秋寂し

注)3 蹲(つくばい)=手水鉢、通常柄杓(ひしゃく)が添えられる。
手洗いの水が落ちる玉砂利の土中の壺(水琴窟)で妙なる楽の音

本日の河散歩で目が金色の幼鳥のキンクロハジロが一羽から二羽に増えていた。堀川筋違橋の北側の河に浮かんでおり、カルガモなどの姿は無かった。何か魔法に掛けられたような感じがする。目の金色は同じであるが白黒模様のあの金黒羽白