いつもの友とススキノで

一昨日、2ヶ月ぶりで装丁家の友と薄野で飲んだ。
 札幌に初雪が舞った日で、鍋の話になった。

 普段何もしないくせに、この時とばかり張り切る「鍋奉行」と称される男がいる。
 横には灰汁取り専門の「灰汁代官」がいて、一歩引いて、ただ煮えあがるのを待っているのが「外様大名」。 
 味を気遣う「小姓」もいるが、しかし「空腹」に勝る調味料はない。
 会費の徴収役が「勘定奉行」で、一番偉いのが、何と言っても領収証に記された「上様」。
と、莫迦話もしていたが、偽装食材事件にも及んだ。
 弁解そのものも偽装だった。
 嘘つきが「私は嘘つきです」と言ったことは、嘘か、本