復興の足音が聞こえる。

津波被災地、吉里吉里でボランテイアをしたのは3年前。
海岸から遠く離れた住宅は、基礎を残してガレキの中。
東京でバンド活動をしていた歌手の実家だった。
敷地からガレキを撤去した帰り際、歌を唄ってくれた。
ガレキの中で拾ったギターで♪歩きましょう!を熱唱する。

夏には仮設の店舗を建て、ラ〜メンで稼いだ。
同時にライブ活動も始め、コツコツと資金を貯めた。
秋には“APE”と言うライブバーにして現地の希望の星になる。
仮設店舗とは言え、ガレキの中で拾った木材が主になる。
山の中で見れば、洒落た趣の山小屋だろうか。

そのお店が復興計画に沿って解体されることに