商売柄、額縁の内側のマットという厚紙の加工を、
ひんぱんに依頼される。
額縁の持込のお客さんなら、その額に合わせてマット紙を、
合わせてしまえるが(現物合わせという)、寸法だけを指定されて依頼されるときは、ほんとうに神経を使う。
というのはお客さんが、納入したマットを額縁に入れようとしたときに、入らないということがまれにあるのだ。
その原因は、額縁がもともと長方形に出来上がっていない場合や棹が歪んでいるとき。それにマットの外形が長方形になっていない場合(ひし形や台形)、あとはマット寸法が、額縁の内寸とピッタリ過ぎる場合だ。
そういうトラブルを避け