それは星の世界から

太古の昔から、人は夜空を眺めては星たちのきらめきに、
想像をたくましくしたことだろう。
しかし夜空の星たちは、自分たちとは隔絶した手の届かない
世界と感じる。亡くなれば星になるという言い伝えが存在するくらいだ。

いまでさえ、人類が地球以外の星に行ったのは月だけだ。
あとは人工衛星を飛ばして、太陽系の惑星たちを観察している。1977年に打ち上げられたボイジャー1号が、ようやく太陽系を離脱して宇宙へ飛び続けようとしている。

いちばん明るいシリウス星は、同じ銀河に属する比較的近い星だが、8.7光年、つまり光の速さで飛べたとして8年以上飛行しなければ到着しな