辻堂魁の「遠雷 風の市兵衛13」。

★3.7 シリーズ13巻目。若衆姿の娘・節子を鞍の前に乗せ羽田浦に向う市兵衛、表紙が今回の物語のすべてを語っている。仕事の依頼を受けた旗本家の後添えに、なんと市兵衛が京で6年間仕えた下級公家・九条家の娘・お吹が嫁いでいた。10年余の前、市兵衛が29歳で九条家を去ることになった出来事が・・。北白川へお吹の供をしての帰り、ひどい雷雨に会い小屋で一夜を過ごした。市兵衛は暇を出され、お吹は当時の東町奉行に嫁いだ。そして、節子は月足らずで生まれたらしい。東町奉行時代の悪行からお吹の末子が攫われた、その探索が任務だったのだが・・・。

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