天体力学(天文の科学史続き)

ニュートンのパラダイムそのものである逆2乗の法則を使って発展、展開してきたものが天体力学と言える。

このパラダイムを正しいものとして、寸毫の疑いもはさむことなく、18世紀から19世紀にかけて、一瀉千里に天体力学の黄金時代を現出させた。

そして、観測はそっちのけにして、微分方程式の解を求めることに没頭した。

天体は太陽と地球の2体問題には限られないから、3体・・・n体(月〜諸惑星)問題まで、きわめて複雑な方程式を解くことになる。

各惑星は他の惑星の影響を受けて運行するから、楕円軌道に対してずれを起こさせる要素(摂動項)を考慮して、正確な運行を計算す