ときどき「花子とアン」〜 悲しみの母たちへ  92

息子を亡くした喪失感から、まだ立ちあがれない蓮子。
「純平がこんな私の姿を見たら悲しむわね〜」と。

 そんな蓮子の姿をまのあたりにして・・花子は・・

 「同じように戦争で子供を亡くした母親は沢山いるはず、
その悲しみを一番わかっているのは蓮さま。その人たちに
ラジオで語りかけるのはどうか」とラジオ局に掛け合う。

 そして、蓮子の放送は実現した。

 「子を失うことは心臓をもぎ取られることよりも辛いこと
のです。もしも女ばかりで政治を任されたならば戦争は
決してしないでしょう。息子を殺しにだす母親が一人
だってありましょうか。もう二度とこのような最愛