唐突に目が覚めた
『ん? ここは・・・?』
半分もうろうとした意識の中
雑多な記憶をかき分けながら
真実を手繰り寄せようともがく私
その一方で
ためらう心が真実を隠そうとしていた
これを自己防御反応とでも言うのだろうか?
そう、知りたくはない真実だってあるのだ
多分・・・今がその時
私の本能がそう伝えている
だが私の脳は私の意思とは関係なく
ひたすら記憶のタグをめくる
『ここはいったい・・・?』
瞬間
目に飛び込んできた風景
何処かで見たことがあるような
或いは初めて見るような
どちらとも言い難いその風景は
徐々に輪郭を強めて