辻堂魁の「夕影  風の市兵衛15」。

★3.3 シリーズ15作目。
今回は舞台を江戸の東、葛西に移しての物語。

旗本家の依頼を受けて市兵衛が探索に出かけるという短期の仕事。その地は土地のやくざが勢力争いの真っただ中、更には普化僧を束ねる小金の一月寺が君臨している。

物語は青という過去に因縁のある唐から来た女を、弥陀ノ介が深川北松代町の地獄宿で見つけたことに始まる。青は深手を負って西利根村のやくざを頼って身を隠す。

そこには吉三郎という親分を失った三姉妹が島を守っていたのだが・・・。最後は市兵衛、弥陀ノ介、青がこの三姉妹に味方し、文蔵一家と壮絶な戦いが。

たまにはこんなやくざの世界も面