高橋義夫の「御隠居忍法5 亡者の鐘」。

★3.3  シリーズ5作目。

笹野藩の隣、八ヵ村からなる天領の小板橋郷の山の奥、奥寺に出かけた。

奥寺は江戸の東叡山支配で、派遣された住持学頭が一月前に不可解な死を遂げた。それ以来、その寺の鐘は近隣の村人に亡者の鐘といって気味悪がられている。

狸斎の元上司であった梶村左太夫からの依頼で青山俊蔵という若者に同行しての探索である。謎に包まれた村々の住人から敵視され襲われる一行、物語は最後までミステリー調に進んでいく

。どうやら事件の背景には奥寺本坊と末寺の内証が火の車であることが関係しているようだ。最後は文次親分も参加。

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