岩井三四二の「太閤の巨いなる遺命」。

★3.5 彦九郎と陸之介は小西家の船手衆として戦ってきたのだが、関ヶ原の敗戦を機に博多で商人となった。ところが、陸之介がシャムのアユタヤで消息を絶ってしまったのだ。

アンダマン海にあるキシャンガ島に日本のサムライが集まっているという情報に、島に潜入した彦九郎が見たものは一万五千石積みの巨大なガレオン船だった。太閤の遺命で建造中のもので、秀頼支援のため大阪に向かうという。

インドのゴアを拠点とし、信仰を広めるためならその国の占領も可とするイエズス会の実態や、海戦を詳述した壮大な海洋ものは興味深く面白い。

最後は別な展開はなかったのか・・・。

カテゴリ:ニュース・その他