河治和香の「国芳一門浮世絵草紙〈3〉鬼振袖」。

★3.5 シリーズ3作目。
表紙は「狸の夕立」、実に可笑しい。狸のナニを主題にしたシリーズものの一枚らしい。「狸汁」では、このシリーズを解説をしている。

昔、学生時代に、金属材料の先生が「狸のナニほどの金は延ばすと8畳敷きの広さの金箔にもなる」と言っていたのを思い出す(笑)。

彫師の乃げんが赦免となって三宅島から帰ってきた、嫁と娘を伴って。娘にトリと同じ名前を付けている。乃げんは江戸の地を踏むことはなかろうとの思いだったようだが・・・。登鯉の心は揺れ動く。

その母娘が川に身を投げた、助けようと飛び込んだ新場の小安が見えなくなって・・・。登鯉の心はま