植松三十里の「繭と絆  富岡製糸場ものがたり」。

★3.8  「黒鉄の志士たち」の作者、今度はどんな世界を・・・。

明治5年、新政府はフランスの技術支援を得て富岡製糸場を新設した。しかしそこで必要な工女が全く集まらない。

初代場長の御高惇忠は己の娘・勇14歳を工女の第1号とし、勇を伴って関東の村々を回って娘たちの募集に・・・。

かくして勇の製糸場での奮闘劇が始まる。15〜25歳の娘たちが500人ほど、なにもかも初めての取り組みである。

渋沢栄一の恩師でもあった惇忠は教育者の信念をもって彼女らを導いていく。

当時の世界での絹糸事情も詳述した産業革命を語るいい作品である。

カテゴリ:ニュース・その他