★3.8 九州の戦国末期を島津側から描いた物語。
島津義久・義弘兄弟はよく知られているが、3男・歳久そして腹違いの4男・家久がいた。
物語は「軍法戦術に妙を得たり」と称された家久の戦功を描いていく。
龍造寺隆信が沖田畷の戦いで敗死した相手、秀吉軍の先発隊として戸次川の戦いで長宗我部信親・十河存保が敗死した相手もこの家久である。
3州(薩摩、大隅、日向)の守護であるにもかかわらず薩摩のみにしか力のない島津家が、4兄弟の力で九州の覇者にまで駆け上る過程を描いていて面白い。
関ヶ原の戦いで殿軍を務めて討死した豊久は嫡男。
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