おおいなる誤解 (自分のためのメモ)

仏教が正しく理解されていない理由のひとつとして、
自己の存在に対する誤解があると思う。

近年の個人主義の高まりによって、個人が大切であり、
思う存分、個性を発揮することに価値があって、
それを妨げないように社会や国の仕組みも
構築されるべきであるということになっている。

いわば個人という存在は、すべての価値観に先立って
尊重されるべき存在、アプリオリに価値を持つ存在という
ふうに祭り上げられている。
しかし、その論旨を裏付けるものは無く、ただ無条件に個人は尊いということになっている。

このような考え方は、釈尊が説いた仏教の基本とは、
まったく相容れ