「自己」の日記一覧

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己に厳しく

「慈しみの心」にある「母が我が一人子を慈しむ」との言葉には、別の意味合いを持っている。釈尊は別のおりに、「己より愛しい者はない」共言っておられて、どちらも正しい。どちらかが間違っているわけではなく、どちらとも正しい訳だ。 その理由は、我が子や人々を正しく慈しみ愛して行くには、己自身を正しく慈しみ愛して行かなければ正しい結果が出せない。 故に己自身を厳しく鍛え、道引いていかなけれはならない。

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なぜ見つめよと言ったのか

お釈迦さまは 自分の心をよく見なさい。 自分の中にある煩悩をよく見つめなさい と言った。 それをやめなさいとか、 直しなさいとは決して言われなかった。 ふつう私たちが考えるのは、 悪いところがあるなら、 それをやめたり 直さなければと思う。 しかし、 ただ見つめるだけだという。 ここで、 やめなければとか、 直さなければという時 自分の思いの中にあるのは何かというと、 やめたあとのいい…

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人と集えないときのとっておきの過ごし方④

感染症による緊急事態宣言などで、思うように外出もできないとき何をすべきか?何をして時間・ヒマをつぶすべきか?を考え、それは究極的な自己啓発であると述べてきた。この「自己啓発」は、文字通り、「自己」を「啓発」する活動である。人間は環境の中で生きる存在であり、環境の影響を強く受ける。環境が激変した今、この激変した環境の中で、「これまでの生活を振り返り、本当にしたいことを主体的にしてきたか?今後、した…

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女性・若者の自己肯定感高める

くらし・家庭欄に「女性・若者の自己肯定感高める」記事ありました。紹介しておきます。 来月1日津田塾代でシンポジュームあるようです、よかったらいかがですか? 予約必要ですよ。

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いずれも、分別心をぶち壊すことには変わりない (自分のためのメモ)

臨済禅の方では公案を通じた問答によって、しだいに分別やこだわりなどの雲を晴らしていくことを眼目にしていると思われる。たとえば「父母が生まれる前の自分は何か。それを見つめてこい。」というような感じだ。父母が生まれる前に自分がいるはずがない、というのが常識的な観点だから、途端に矛盾した論理の中に放り込まれて、答えろと求められる。無理難題、無茶苦茶な問いかけと言っていいだろう。 では他力道と言われる…

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ひとつの区切り

先日、ささやかな読書会が、ひとつの区切りを迎えた。 約2年前の6月、奇妙な縁で託されたこの読書会で、歎異抄を学ぶテーマを選ぶこととし、毎月一条を読み、その意味を探るという形態で後序まで読み終えた。 もともとこの会は、亡くなられたH先生が始めたもので、読書会というよりも、「生と死を考える会」という副題を名乗っていた。死後の世界はあるのか、霊魂はあるのかという絞ったテーマを巡って勉強を続けて来られ…

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宗教について(自分のためのメモ)

宗教は生活に必要なのだろうかとか、宗教の意味は何かとか、その役割は何かとか、またそれはつまるところアヘンであるとか、その手のもろもろのもの言いや議論に接すると、いたたまれない気分で、その場から逃げたい気持ちになる。 それらは、最初から宗教を自分の外側にあるものとして論が進められてしまうわけで、外側にあるものとして論ずるものではないといっても、そのような論議をする人には、そもそもそのことが通じな…

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おおいなる誤解 (自分のためのメモ)

仏教が正しく理解されていない理由のひとつとして、 自己の存在に対する誤解があると思う。 近年の個人主義の高まりによって、個人が大切であり、 思う存分、個性を発揮することに価値があって、 それを妨げないように社会や国の仕組みも 構築されるべきであるということになっている。 いわば個人という存在は、すべての価値観に先立って 尊重されるべき存在、アプリオリに価値を持つ存在という ふうに祭り上げられ…

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いくたび考えても不思議 (自分のためのメモ)

江藤淳氏の自殺に関して、海恵氏は著書の中で、このように記述している。 「江藤氏も、その自殺を讃える人々も、ともに江藤氏のいのちを江藤氏自身のものであるという暗黙の理解のうえにたって考えているわけです。江藤氏のいのちをいのちたらしめている「いのち」、については全く考え及んでいない、と言わざるを得ません。」          海恵宏樹著『仏の智慧に生きる』 p.14 この部分に、宗教の核心があると…

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WILL

普段 人は何も無ければ 特に 生きているだとか 生かされているだとか そんな事は意識もせずに生きている 息をしている事を 誰もが意識をしていないように 事故だとか 病気だとか 大きな何かがあった時 初めて人は ”生かされていたんだ”と感じる そして 初めて人は 今、生きている事に感謝をする それは当たり前の事では無かったんだと 自然の懐に抱かれて 周りの人の幾多の支えの中で …

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忘れる事

神様が人間に与えてくれた大きな力のひとつが <忘れる>という”能力”なんだろうと思っています だから 人間は例えどんな辛い事があっても 前を向いて生きていけるのだろうと <忘れる>というのは 完全に忘れてしまう事だけではなくて <曖昧にする>という事も含めてです そして <赦す>という事も含めてです 確かに 永遠に封印をしたい思い出や 二度と思い出したくもない記憶もあ…