イザベラ・バードの「完訳 日本奥地紀行4」。

★3.8 英国女流旅行家が明治11年に来日した旅行記。東京〜関西〜伊勢の旅行記および 日本の国政に触れた内容。

関西では主な寺社を巡り、伊勢神宮にも遠路足を延ばしている。京都では西本願寺の著名人にも宗教的教義に関する質疑を行っている。

敬虔なクリスチャンであるためか、堕落した仏教界、迷信じみた神道と手厳しい。特に有名神社・仏閣の付近には必ず歓楽街が存在していることには幻滅したようだ。

民家のどこにでもある庭や鉢植えの草花を愛する国民性、古都における建物や陶磁器、漆器などに求める簡素な中の美へのこだわりなどについては称賛している。

京都はやはり別格