辻堂魁の「うつけ者の値打ち 風の市兵衛17」。

★3.5 シリーズ17冊目。

東北の国許で藩の専売に従事していた男が、上士に誘われて不正に手を染めた。

露見しそうになって一人ですべての罪を背負って江戸へ出たが・・・。

国許と連絡をとらないという条件で、残った父母と妹の扶持は確保するという話を信じていたのだが・・・。

国許から幼馴染が出府してきてすべてが明るみに。

男はささやかな所帯をもったばかりで、生後半年の息子もいたのだが・・・。

妻と息子がその男のすべてだと市兵衛は言うが、無念さを晴らす方が勝った。妻は市兵衛が始末をつけた100両に何を思ったのだろうか・・・。

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