松井今朝子の「縁は異なもの 麹町常楽庵 月並の記2」。

★3.5 シリーズ2作目。

北町同心・間宮仁八郎にとって薬種問屋・但馬屋の娘・おきしは、は気になる存在から「一緒にいて退屈しない女」に変わりつつある。行遅れの20歳になってしまったが・・・。

今回、小田切奉行と庵主・志乃の関係が語られる。志乃は旗本千草家の娘で建部伊織に嫁ぐが、夫と息子を失って離縁となった後、大奥勤めが長きに渡る。

建部は西の丸御書院番で小田切の同僚、志乃を見初めた小田切の先を越し縁を結んだ建部。

その建部が先輩格の興津勘解由の企みにより命を落とした。今回その興津がおきしにとっても敵となる事件が起き・・・。山田浅右衛門もいい味に使