吉村昭の「大黒屋光太夫 (上) 」。

★4.0

天明2年(1782年)伊勢を出た「神昌丸」が遭難し、7ケ月後にアリューシャンの孤島に漂着。

原住民やロシア人に迎え入れられるも極寒の地、次々と命を落としていく。17人いた乗員も上巻最後には6人に。

やがてオホーツクからイルクーツクへと連れて行かれる。

寒さと食糧難に地獄を味わうが、ロシア人は皆暖かい。初めて聞いた「エト・チョワ」という言葉が「これは何ぞや」という意味だと知り、ロシア語を覚えようとする光大夫。

そして過去にも多くの日本人が漂着しているのを知るが、彼らはなぜか皆日本には帰っていないのだ・・・。

大黒屋光太夫の話は知っては