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「プラハの春」の前後の時代、プラハに住んで、マイセン磁器を蒐集し、そのコレクションを時代の波から守り抜いた男の話し。 著者のブルース チャトウィックは、Wikipedia によると、「シェフィールド生まれ。サザビーズに勤めたのち、エジンバラ大学で考古学を学び、新聞社の特派員をへて作家活動に入る。」という経歴の人なので、マイセン磁器の蒐集家という題材はお手のものだったのだろう。
一度目に読んだときには、後半で話の展開が速くなり、ついていけなかった。落ち着いて、読み返してみると、なかなか、味のある小説である。 蒐集家という、根暗、オタクタイ