連載:百人一首

紀貫之、人はいさ~(続き)

人はいさ 心もしらず ふるさとは
花ぞ昔の 香ににほひける

あなたのお気持ちは、さあどうか分かりませんが
古都奈良では、梅の花が昔と変わらずに香り、
美しく咲いて迎えてくれています。

■■解説■■
前回、紀貫之についていっぱい話しました

今日は、この歌についてです。

いさ、はどうでしょうという意味
ふるさとは、昔来たことがある場所という意味。
ここでは、旧都、奈良のこと
花は、ここでは梅のこと
平安時代では、花と言えばよほどのことがない限り桜ではなく梅
前の紀貫之のいとこ、紀友則の久方の~は桜でしたけどね

■■鑑賞■■
この歌は返歌になります。