初めに昨日発生した令和6年能登半島地震で被災された皆様に対し心よりお見舞い申し上げます。 昔であればお正月には百人一首をやりましょうという風流な仕来りのあるお家もあったしょう。我が家にはありませんでした。 高校在学中に国語・古文の授業で強制的に覚えさせられた程度です。 私が大切にしている一首は 「君がため春の野に出でて若菜摘む 我が衣でに雪はふりつつ」 私の場合 「君が…
「春過ぎて夏来にけらし白妙の衣干すてふ天の香具山」 持統天皇 (第四十一代天皇) 春が過ぎて夏が来た。純白の衣を干そう。天の香久山に。 Spring has passed, and the white robes of summer are being aired on fragrant mount Kagu― beloved of gods. …
「秋の田のかりほの庵の苫をあらみわが衣手は露に濡れつつ」 天智天皇(第三十八代天皇) 秋の田んぼの脇にある仮小屋の、屋根を葺いた苫の目が粗いので、私の衣の袖は濡れてしまった。 In this makeshift hut in the autumn field gaps in the thatch let dewdrop in, but it is no…