森真沙子の「千葉道場の鬼鉄  時雨橋あじさい亭1」。

★3.5 「日本橋物語」「箱館奉行所始末」に続く新シリーズ。

若き日の山岡鉄太郎(鉄舟)を描く。茗荷谷の時雨橋のたもとにある「あじさい亭」と呼ばれる煮売屋、おやじの徳蔵と13歳の娘・お菜の営む店。息子は飛び出し、お采はもらい子である。

ここへ持ち込まれる鉄太郎を巡る事件をお菜の視点で語る。禿坂を上った高台の鷹匠町に山岡家はあり、妻のお瑛は鉄太郎の家政を無視した行いに・・。

隣はお英の実兄・謙三郎(後の泥舟)が継ぐ高橋家、幕府講武所の槍の師範役を務めている。鉄太郎は25歳、高橋家と同じく勘定方の御家人だが、講武所の剣の教授方の助手を務める。

今回は