連載:百人一首2

平兼盛と壬生忠見、和歌の対決の行方は?

百人一首シリーズ
今回は趣向を変えて、
ふたつの歌(第40首と第41首)を並行しつつ紹介します

なぜそんなややこしいことをするかは、この後で話すとして
まずは歌

■■平兼盛(たいらのかねもり)■■
忍ぶれど 色に出にけり わが恋は
ものや思ふと 人の問ふまで

誰にも知られないように隠していたのに
私の恋心は顔に出てしまったようだ

■■壬生忠見(みぶのただみ)■■
恋すてふ わが名はまだき 立ちにけり
人知れずこそ 思ひそめしか

恋をしているという私の噂が、早くも世間に知れてしまった
誰にも知られないように密かに思い始めたばかりだというのに