さんが書いた連載百人一首2の日記一覧

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[三十六歌仙]16 源公忠。定時ぴったり

写真つきはこちら http://sskmszm.com/?p=36181 ■■源公忠(みなもとのきんただ)■■ http://sskmszm.com/wp-content/uploads/A030-015.jpg とのもりの とものみやつこ 心あらば この春ばかり あさぎよめすな (屋敷の掃除を任されている守人よ、もし風流心が分かるのであればこの春だけは朝の掃除をしなさるな) 光孝天皇の孫…

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[三十六歌仙]15 藤原敏行。萩と鹿は夫婦です。

写真つきはこちら http://sskmszm.com/?p=33639 ■■藤原敏行■■ http://sskmszm.com/wp-content/uploads/A030-019.jpg あきはぎの 花さきにけり 高砂の をのへのしかは 今やなくらん (秋萩の花が咲いた今頃は高砂の山の峰に住む鹿も鳴いているだろう。) 藤原敏行です 能書家で、かの弘法大師と比較されるほど 地獄の手前…

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[三十六歌仙]14 藤原興風。春霞は白じゃないのよ、分かるぅ

三十六歌仙シリーズ ■■藤原興風■■ http://sskmszm.com/wp-content/uploads/A030-027.jpg 契りけむ 心ぞつらき たなばたの 年にひとたび あふはあふかは (「一年に一度だけ逢う」と約束した織姫の心がつれないことだ。 一年に一度だけ逢うなど逢ったことになるだろうか、いや逢ったことにはならない。) 興風の名はさまざまな歌集で 役職も尊称もつかな…

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[三十六歌仙]13 藤原兼輔。紫式部のひぃおじいちゃん

■■藤原兼輔■■ みじか夜の ふけゆくままに 高砂の 峰の松風 ふくかとぞきく (美しい琴の調べを更けゆくほどに聞きほれていると、まるで高砂の峰の松風が吹いているようではないか) http://sskmszm.com/wp-content/uploads/Screenshot_20211025_085119.jpg ■■藤原兼輔■■ 兼輔は、藤原氏が摂関家一族として地位と政治力をほぼ独占して…

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[三十六歌仙]12 大伴家持。纒向(まきむく)っ

出ましたっ 万葉集の主のような人で 「令和」の産みの親の大伴旅人の息子です。 産みの親の息子っちゅうことは 大伴家持は令和そのものか ■■大伴家持■■ http://sskmszm.com/wp-content/uploads/otomo01-698x1024.jpg まきもくの ひばらもいまだ くもらねば 小松が原に あは雪ぞふる (巻向の檜原はまだ曇ってもいないのに、ここ小松が原には淡雪…

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[三十六歌仙]11 伊勢。待ったりしませんわ

■■伊勢■■ http://sskmszm.com/wp-content/uploads/ise01-698x1024.jpg みわの山 いかにまち見む 年ふとも たづぬる人も あらじと思へば (あの三輪山に参りますが、私は待ったりしません。 どれだけ年月が経とうとも、私を訪ねてくれる人など誰もいないと思いますので) ■■伊勢■■ 伊勢は、父である藤原継蔭(つぐかげ)が伊勢守として赴任してい…

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[三十六歌仙]10 壬生忠岑。最高峰はこれだ

■■壬生忠岑(みぶのただみね)■■ http://sskmszm.com/wp-content/uploads/images-59-10.jpeg はるたつと いふばかりにや み吉野の 山もかすみて けさは見ゆらん (ただ暦の上で立春になったと言うだけで、今朝見る吉野山は春霞で霞んで見えるようだ。) 壬生忠岑も『古今和歌集』の撰者です。 醍醐天皇に認められた訳で、大変名誉なこと さらにこの…

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[三十六歌仙]9 紀友則。おおらか好きなら、はい友則

王者紀貫之のいとこです。 ■■紀友則■■ http://sskmszm.com/wp-content/uploads/tomonori01.jpg 夕されば 蛍よりけに もゆれども ひかり見ねばや 人のつれなき (夕方になると、自分の思いは蛍より燃えているのに、光が見えないのか、あの人は素っ気ない) 友則は貫之らとともに『古今和歌集』の撰者を命じられ、 早世した(35歳くらいか?)わりには…

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[三十六歌仙]8 凡河内躬恒。嘘?いえイメージの世界

三十六歌仙シリーズ、大物が続きます。 ■■凡河内躬恒(おうしこうちのみつね)■■ http://sskmszm.com/wp-content/uploads/okochi-698x1024.jpg 住の江の 松を秋風 吹くからに こゑちそふる おきつ白波 (住之江の松に秋風が吹くと、その傍から沖の白波の音が添えられる。) 古今和歌集において左の筆頭が紀貫之ならば、右の筆頭はやはりこの人、凡…

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[三十六歌仙]7 紀貫之。大先生ありがとうございます。

右チームのリーダーです。 ■■紀貫之■■ http://sskmszm.com/wp-content/uploads/kinotsurayuki.jpg むすぶ手の 雫に濁る 山の井の あかでも人に 別れぬるかな (両手で水をすくうと、手からしたたる滴で濁ってしまい 山の泉(水飲場)は浅くて満足に渇きを癒せない。 これと同じく、もの足りない思いであの人と別れてしまったのが残念だ) 分かりに…

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[三十六歌仙]6 小野小町。99首の歌

有名人が続きます。 ■■小野小町■■ http://sskmszm.com/wp-content/uploads/kasene_12.jpg わびぬれば 身を浮草の 根を絶えて 誘ふ水あらば いなむとぞ思ふ ((そうですね)わび住まいの憂き身の上ですので、浮草のように根を断って、誘ってくれる水でもあれば、そのまま流れていってしまおうと思います) (そうですね)から始まっていて意味が分かり…

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[三十六歌仙]5 在原業平。またまた色男

写真つきはこちら http://sskmszm.com/?p=33604 ■■在原業平■■ http://sskmszm.com/wp-content/uploads/narihira01.jpg 出たっ出た出た在原業平 関東での人気者では在原業平がいました 藤原業平は父母ともに天皇の直系、三十六歌仙の中でも身分としては随一の血筋で生まれました。 ところが、祖父の平城天皇が起こした「薬子…

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[三十六歌仙]4 僧正遍昭。世捨て人は微妙な心持ち

三十六歌仙シリーズ ■■僧正遍昭(そうじょうへんじょう)■■ http://sskmszm.com/wp-content/uploads/Screenshot_20210719_082405.jpg いその神 布留の山べの 桜花 うゑけむ時を しる人ぞなき (石上の地、布留の山に咲く古い桜。この木々を植えた時代を知る人々はもういない。) この歌にある「いその上」は石上神宮のことと言われて…

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[三十六歌仙]3 猿丸大夫。ファンタジーの世界

三十六歌仙シリーズ第三弾 歌は須賀神社の三十六歌仙絵図に出ている歌にしています。 ■■猿丸大夫■■ http://sskmszm.com/wp-content/uploads/Screenshot_20210708_084753.jpg 真ん中から歌が書かれていて、右軍左軍に分かれた行司役でしょうか いかんっ 百人一首と同じ歌 ということは解説済み http://sskmszm.com/?…

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[三十六歌仙]2 山部赤人。ゆったりと

写真つきはこちら http://sskmszm.com/?p=33596 三十六歌仙シリーズ 歌は、須賀神社の三十六歌仙絵図から 山部赤人に入っていく前に 前回、三十六歌仙シリーズ初回の柿本人麻呂の時に コメントいただいたことについて 三十六歌仙絵図の中の歌が、左から読むようになっていたので ひょっとして歌合わせの対戦方式になっているのかしら、というコメント えっ、と思って確認するとビン…

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[三十六歌仙]1 柿本人麻呂。えっしょっぱなから違うの?

三十六歌仙シリーズ一人目です。 代表歌としてあげるのは、須賀神社の三十六歌仙絵にある歌とします ■■柿本人麻呂■■ http://sskmszm.com/wp-content/uploads/images-67-8.jpeg 古今和歌集 ほのぼのと 明石の浦の 朝霧に 島がくれ行く 舟をしぞ思ふ  ほのぼのと明け行く明石(あかし)の浦の朝霧の中をぼっとかすみ、やがて遠くなり消えてゆく舟 …

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「令和」の主、大伴旅人は愛妻家

決まりましたねぇ 私が一押ししていた「幸」の字は残念ながら落選 でも、この「令和」一目見てとても良い!と思い さらにその出典を聞いて惚れました。 ■■響き■■ 音の響きがまず良くないですか 「れい」は素敵だわぁ 「礼」に通じるし 何と言っても「零」に通じるところが良い 零は0で和も輪だから どちらも丸で良い時代になりそう。 良いなあと思ったのは、「和」って足し算の答えだから 0を足すっ…

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[百人一首]100 ももしきや。いよいよ。

ももしきや 古き軒端の しのぶにも なほあまりある 昔なりけり 宮中の、古びた軒端に生えるしのぶ草を見るにつけても 偲んでも偲び切れない昔の御代であることよ ■■順徳院■■ 後鳥羽上皇の息子になります。 天皇の順番としては、後鳥羽、土御門(つちみかど)、順徳となります。 土御門と、順徳は異母兄弟 最初に後鳥羽はお兄さんの土御門に譲位するんだけど 土御門はおっとりやさん。 自分と性格の似ている…

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[百人一首]99 人も惜し~。いよいよ

人も惜し 人も恨めし あぢきなく 世を思ふゆゑに 物思ふ身は 人がいとおしく思われ、また恨めしくも思われる この世の成り行きが思いにまかせず、情けなく思うがゆえに あれこれと思い煩っているこの私には。 前置きが長くなりましたね http://sskmszm.com/?p=17696 [百人一首]99 その前に、後鳥羽院について http://sskmszm.com/?p=17891 [百人一…

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[百人一首]99 承久の乱、その2

http://sskmszm.com/?p=17696 [百人一首]99 その前に、後鳥羽院について http://sskmszm.com/?p=17891 [百人一首]99 承久の乱 の続きです。 ■■京都で■■ 京都の側で大事件が起こった 源氏は全ての血が途絶えた訳ではない 実朝の息子はいないにしても 直系でなければ、源氏は色々いる。 そのうちの一人、源頼茂(よりもち) 京都の、大内裏…