連載:宗教

凡夫とは何か(自分のためのメモ)

日頃、いたらない自分のことを謙遜して、
煩悩おおい凡夫ですからと言ってみたりする。
その言い方に、なんとなく軽さがあって、
まあ社交辞令的に、へりくだって言っている
気配が濃厚だ。

しかし辞書によれば、凡夫とは仏教用語で、
煩悩に縛られて仏の教えの悟りに達することができない人
とある。
とくに浄土真宗の教えの中では、この凡夫の意味は
より鮮明に定義されている。

梯實圓氏の説明がある。

『凡夫というのは、お聖教(浄土真宗の聖典)のなかに
ちゃんと定義がしてあって、「畏怖心の去らぬ者」、
畏怖心を持ち続け、不安に怯え続けている者、
びくびくと、何かにつ