風をいたみ 岩うつ波の おのれのみ
くだけてものを 思ふころかな
風が激しくて、岩に当たる波が砕けるように
私だけが心も砕け散るほどに
思い悩んでいる今日このごろだなあ
■■源重之■■
源重之(みなもとのしげゆき)
清和天皇の皇子である貞元親王のひ孫にあたる
清和源氏と言われる家系
転勤族で、九州から東北まで色んなところに行っている
友達も多くて
あの平兼盛や
ソタンこと曾禰好忠もお友達。
三十六歌仙にも選ばれて、定評がある
■■鑑賞■■
風をいたみ、は、いたく感動したと現代でも言うように
いたしが激しく。み、は ~なので
風が激しいので、岩に当
連載:百人一首2