連載:宗教

青い鳥

メーテルリンクの戯曲「青い鳥」は、
「幸せの青い鳥は身近にある」という
教訓話のように扱われてしまっているが、
ほんとうは少し長い話だ。

クリスマスの夜に、チルチルとミチルのもとへ
謎の老婆があらわれて、娘の病が治るという
幸せの青い鳥を探しておくれと頼まれる。

チルチルとミチルは、青い鳥探しの旅に
出かけることになるのだが、青い鳥が見つかったと
思った途端、その色が青色ではなくなってしまったり、
捕まえたら死んでいたりと、なかなか要望の
青い鳥が捕まえられずに、放浪を続けて、
しまいには収穫のないまま家に帰ってくる。

そこへ老婆がやってきて、