かつて内橋克人氏が指摘した、企業におけるコストダウン競争の矛盾。それが社会のあちこちで側面こそ違え、噴出しているのではないかな、という危惧を覚える。
内橋氏が指摘したのは、製品の競争力をつけるために、製品コストを低くする努力を企業はしている。しかしやがて、コストダウンできる金額以上に、コストダウンする企業努力にお金がかかるようになる。するとやればやるほど、製品の価格は上がっていく。1円のコストを削減するために、10円のコストを掛けているような話が出てくる。
よく似た話に太陽光発電がある。太陽光発電にかかる生涯コストを計算すると、発電する電力の4倍から
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