思ひわび さても命は あるものを
憂きにたへぬは 涙なりけり
つれない人を想い悩んで、それでもやっと命だけは繋いでいるのに
そのつらさに耐えきらないで、涙ばかりあふれでる事だなあ
■■鑑賞■■
「思いわび」というのは、恋歌に良く出てくる表現
思い続けて、思う事自体に疲れきってしまった状態
さても=それでも
それでも、命だけは繋いでいるのに
もう、その時の感覚を思い出すのも難しいですけど
こんな私でもありました。
「思ひわび」たこと
中学2年の時だった
好きな女の子がいて
思い続けて、息が出来なくなった。
日常の呼吸動作そのものがつらくなった。