「日本神話はいかに描かれてきたか」 及川智早

「日本神話はいかに描かれてきたか」 及川智早 新潮選書

書名の通りの内容です。
明治以降、天皇支配の正当性を国民に知らしめるため、日本神話の内容がどのように描かれたのか、また、それに乗っかって、民間でどのように変容されて描かれたかを書いています。

確かに、古事記や日本書紀には挿絵がないので、一般国民が神武天皇をイメージする手がかりはなかった訳で、逆に描く側からは都合のいいように描くことができた。
写真の絵のよう古代日本のイメージが明治期の支配側の思惑で我々に刷り込まれてきたのでしょう。

テーマとは直接は関係ないのですが、神功皇后は
「お腹の中の皇子