雪の中の三内丸山遺跡

 雪道を注意しながら、竪穴住居に近づいて行った。雪に埋まった三内丸山遺跡は、ポツン、ポツンと白い雪野原に、黒い三角屋根が突き出ているだけに見えた。
近づいてみると、竪穴住居の屋根には、土・草・樹皮が載せてあり、中に入ってみると、雪に埋もれているせいか、風は通らず、意外に暖かかった。大型の住居は、直径が10m以上もあるものが点在していた。最大の大型住居は、32m×9,8mほどあり、集会所か、作業所として使われていたらしい。私は、冬を越すために、何十世帯もの家族が集団で、暮らしているのかと思っていた。しかし、現在は、違う見方が定説となってきているらしい。炉跡