『山背郷』不覚の涙

冷たい雨が白い雪に変り、積もる程ではないが、途中半端な天気に、出かける気力をそがれた。

そこで、今日は読書日と決め、
『山背郷』(熊谷達也 9編の短編集)を、つい読み切ってしまいました。
以前、同じ作者のマタギの生涯を描いた長編『邂逅の森』を読んで圧倒されましたが、この9編も東北の人間の厳しい自然相手の真摯な生き様が描かれています。

朴訥な方言(東北弁)を、これほど効果的にしかも解りやすく使った作品を、これまでに読んだ覚えが有りません。

自分の部屋で読んでいたので、不覚の涙を人に見られる心配は有りませんでしたが、なぜ、私が感動させられるか?

そも