連載:季節の花 4

タンポポの花が一輪、庭の片隅にひっそりと

何気に庭の裏にまわってみた。オリーブの木が元気でいるのかなどと考えながら。
すると片隅にタンポポが一輪すまして咲いているではないか。あまりのその黄の美しさに、カメラを急いで取りに行き、思いをこめてシャッターを切る。そしてしみじみとタンポポをふたたび見る。

気取ってなくて、愛らしいなと思う。
花弁を包む包葉片が反り返っているので、これは外来種の西洋タンポポだとすぐわかる。日本古来のカントウタンポポはもう少し花が小さかったような気がする。蒲公英と漢字で書くのはどういった由来からなのだろうかなどと思ってもみる。
別名つづみぐさというのもしかり。

午後から近